
2005年/フランス
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール
観るのをかなり楽しみにしていた。
ミシェル・ゴンドリーの描く夢の世界とゆうのだから絶対おもしろいに違いない、と決めつけ過ぎたのかもしれない。正直、不満足感が拭えない。期待し過ぎるのは良くないと再度反省した。
しかしやはりミシェル・ゴンドリーの夢の中は興味深いものだった。手作り感むき出しの世界だったのでそちらに気がいって、入り込めずに違和感を感じたりと始めは馴染めずにいたが、気付けばすっかり物語に入り込み、居心地のいい世界になっていた。
終わってから気が付いたが、なるほど幼い頃によく観ていたNHK教育等にある、人形劇の風景によく似ている。それは居心地いいわ。妙に納得してしまった。
それから夢の中の水の表現方法が良かった。色々な青や透明のセロファンを使っているので、色んな光に反射している感じが出ていてとても綺麗だった。
物語としては、かなり不器用で冴えない人生を過ごす青年ステファンが、訳あってフランスのパリへ帰郷する。昔住んだアパートに戻るが、隣の部屋に引っ越して来たステファニーに恋をする。現実では全く上手くいかない恋だが、夢の中では思う様に事が進む。ステファンは次第に夢と現実の境目がごちゃごちゃになっていく。
ステファニーからすれば怖い話だが、ステファンがあまりにも不器用なので、不思議とステファンに感情が入ってしまう。上手くいってほしいと願うばかりだった。
映画はもどかしい終わりを迎えるが、よくよく考えたらあの場面で終わるのが一番良かったのかもしれない、と納得。ステファニーのステファンに対する思いも伝わった気がして満足。ステファンは最後まで不甲斐無い奴だったが、やさしい気持ちになる事が出来た。
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