ファッションが教えてくれること


Image Hosted by ImageShack.us September Issue
 2009年/アメリカ
 監督 R.J.カトラー
 出演 アナ・ウィンター、グレイス・コディントン



9月はファッッション界にとっての新年みたいなもの。
全てが新しく生まれ変わる重要な月らしい。
US版ヴォーグの9月号。
アメリカの女性の10人に1人は読むというヴォーグ。
そんなファッション界にとって重要な雑誌が出来上がるまでの、編集長アナ・ウィンターを中心に追ったドキュメンタリー。


ちょいちょいファッションショーのスナップとかで見かけます、アナ・ウィンター。
「氷の女」というあだ名に相応しく、無駄に愛想は振りまくこともなくビジネスに徹する姿は、見てるこちらが緊張する程のオーラが出まくってます。

そんな彼女と20年もの間、共に仕事をしているクリエイティブディレクターのグレイス
・コディントン。
グレイスは素晴らしいページを沢山作り出しますが、ヴォーグはあくまでアナの雑誌。決定権は全てアナにあり、グレイスの仕事は次々に却下されます。
グレイスは苛立ちを感じ、愚痴をこぼす事もしばしば。
2人は目を合わせることもなく、不穏な空気が。
わーこんなん分かるわーと働く人なら、とても共感出来る所なんですが、この2人は少し違います。
とにかくお互いを尊敬し合っている。
グレイスはアナの功績を賞賛し、アナはグレイスを天才だと言う。
そのことが根底にあっての対立なので、ただの歪み合いとは全く意味が異なります。
2人はただ素晴らしいものを作りたいだけ。だから妥協はしたくない。
ただそれだけ。
そこが一致しているから、決して憎み合うことはない。
こんな関係って、本当、普通だと絶対辛くしんどいものだと思うので、上を目指す人間にとっての理想のかたちなのかなぁと思いました。

でも何だか、この2人を見ていると、普段の自分の愚痴が果てしなく無意味なものに感じてしまった。
なので、そういう意味でも観て良かったなぁと。

もちろんこの世界にも興味があるし、ファッション写真を観るのも好きなので、その点もとても興味深い映画でした。


話は飛びますが、そのアナの良きパートナーグレイスが元モデルなんですが、その当時の彼女、美し過ぎる。正直かなりびっくりだった。(失礼)

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posted by iruyak at 2009-11-29 04:15 | Comment(0) | TrackBack(0) |  ≫ は行

バットマンビギンズ


バットマン ビギンズ 特別版 [DVD] Batman Begins
 2005年/アメリカ
 監督 クリストファー・ノーラン
 出演 クリスチャン・ベール、リーアム・ニーソン
    ケイティ・ホームズ、マイケル・ケイン



大作がちょい苦手な私も「凄い」と唸った作品、「ダークナイト」の一つ前の作品です。
バットマンは如何にしてバットマンになったのかがよく分かる内容で、
絶対こっち観てから「ダークナイト」を観るべきでしたが、これはこれで、なるほど、と納得しながら楽しんで観れました。

やー、面白かった純粋に。

バットマンは如何にして。
何とも悲しいバックグラウンドの持ち主で、バットマンが何故こんなにも、怒りと悲しみに満ちあふれてるのか、よく理解出来ました。
父親譲りの正義感が、ますます彼を追い込んでる気もするけど...

びっくりしたのが。
私は単純にバットマンって、改造人間的なものなのかと思い込んでましたが、いやいや全く。
自らを鍛え上げ、自らでバットマンスーツを作ったとは。これまた。
見事なまでの自作自演屋でした。
なので、バットマンがゴッサムシティに初降臨するシーンは、異常にドキドキ、ソワソワさせられます。何せ手作りですから。
映画ながらも、人は成せば成るものですね、と感心しました。

やっぱりバックグラウンドを描いてるだけに、「ダークナイト」よりも心理描写が細かく、見やすかった様な気がします。

そして、ラストのジョーカーカード。ゾワっとしました。

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posted by iruyak at 2009-10-15 04:39 | Comment(0) | TrackBack(0) |  ≫ は行

フローズン・タイム


フローズン・タイム [DVD] cashback
 2006年/イギリス
 監督 ショーン・エリス
 出演 ショーン・ビガースタッフ、エミリア・フォックス
    ショーン・エヴァンス、ミシェル・ライアン




写真家が監督脚本の映画。
という事で、映像美を期待して拝見しました。
結果、映像美どころか脚本も面白い!そして、かなりロマンチックな映画でした。

美大生のベンは、別れた彼女の事が忘れられずに辛い日々を過ごしている。
不眠症になり、余計に辛い夜を何とかしようと、深夜のスーパーマーケットで働き始める。
不眠症が悪化したせいか、ある日、ベン以外の全ての時間が止まってしまう。
時間の止まった世界の中で、ベンは美しい女性達をスケッチし始める。

写真家や画家は、時間が止まって見える。
というけれど、「実際に止まった世界の中で、ひたすらスケッチをする」とは、面白い発想をするなーと感心した。ある意味深い。しかも興味深い。と思いました。
その止まった世界は日常なのに、美しい。
静止の美学とゆうか。止まって見える事の美しさというか。
写真家や画家があえて止まった世界を表現しようとするのは、こうゆう事なのか。と妙に納得してしまいました。
監督が写真家なので、その美学が絶妙に表現されてる気がします。

彼女と別れ傷心のベンは、のちに新しい恋に出会いますが、この恋の行方も、物語のテンポも、私的にはズバンっ。とはまった映画です。
もう数回は観たい。



trailer



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posted by iruyak at 2009-01-18 01:44 | Comment(2) | TrackBack(0) |  ≫ は行

パラダイス・ナウ


パラダイス・ナウ Paradise Now
 2005年/オランダ・ドイツ・フランス
 監督 ハニ・アブ・アサド
 出演 カイス・ネシフ、アリ・スリマン
    ルブナ・アザバル




パレスチナ人で幼なじみの若者2人が、自爆攻撃に向かうまでの48時間の葛藤と友情の物語。

つい最近スピルバーグ監督の「ミュンヘン」を観て、パレスチナ問題の根の深さを思い知らされていた。しかし今回の映画はまた違った角度から、この問題の複雑さが語られている。
日本で育った私のモラルでものを考えれば、自爆テロなんて絶対に報われない、なんの問題の解決にもならないと考える。しかしもはやこの問題で、そんなモラルは通用しない。
この物語の主人公もそんな事は百も承知で、それでも自爆を志願する。それ以外に解決策がないというのだ。
「他に方法があるはず」と人は言う。私も含めて。しかし「どんな方法がある?」と聞かれれば、おそらくほとんどの人が言葉に詰まってしまう。「もうしばらく考えて、ゆっくり答えを見つければいい」と答えてもそれは第三者の意見であって、そこに暮らす人々はもう何年もの間この問題と向き合い、苦しみ生きて来た。限界なのだ。
第三者の私達がこの事を悟ってしまえば、もう何も自分自身では考えれなくなり、黙ってこの事実を見つめる他なくなる。

この映画を実際のパレスチナ人が観て、もの足りないと感じたという。私達の苦しみが、声高に叫ばれていないと。
しかし自身もパレスチナ人である監督、ハニ・アブ・アサドは言う。「映画とはその問題を声高に叫ぶものではなくて、観てる者に囁くものだと考えている。そして私はパレスチナ人としての苦しみを、映画によって解放する事が出来た。」
一方でこの映画がアカデミー賞でノミネートされた際、自爆テロの被害者であるイスラエル人の遺族が、「自爆テロを支持している」とノミネート却下の運動を起こしたという。
私自身、この映画が自爆テロを肯定してるものとは微塵も思わなかったし、観終えた後も支持する気持ちなど一切なかった。
ただ、この映画を通して何かを感じ取ってほしいという監督の囁きは、確かに聞こえた。







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posted by iruyak at 2008-05-15 22:12 | Comment(2) | TrackBack(1) |  ≫ は行

パラノイド・パーク


paranoid-park-poster01.jpg Paranoid Park
 2007年/アメリカ・フランス
 監督 ガス・ヴァン・サント
 出演 ゲイブ・ネヴァンス
    テイラー・モンセン
    ジェイク・ミラー
    ローレン・マッキニー




こちらも最終日、観に行って参りました。
ガス・ヴァン・サント監督最新作。
16歳のアレックスはスケートボードが大好きな普通の高校生。
両親の離婚や、気の合わない彼女の事で悩みながらも、スケーターが集まる「パラノイド・パーク」に通う普通の毎日だった。
しかしある日を境にアレックスの日常は変わってしまう。
事故だったとはいえ、人を殺してしまったのだ。

中々衝撃的な内容だが、映画は静かに少年の苦悩を美しく描いている。
アレックスは手紙という形で、自分の苦しみと向き合っていく。自首するわけでもなく、ただひたすら無表情で手紙を書き続ける。
だからこうゆう事が伝えたいだとか、明確なメッセージはこの映画には存在しないと思った。
ガス・ヴァン・サントの映画を観ていつも思うのがこの事で、「でどういう事だ」と見終えた後にしばらく考え込んでしまう。
考える考えないは観た人の自由。ただ「訳が分からん」とそのまま放置しておけない気分になる。
何かしらあるんではないか、と追求してしまうのだ。
今回の映画でも考えてはみたが、「だからこうだった」とはっきりとした言葉には出来ない。
感じただけ。
ただいつまでも残る映画だった。

全作品を観たわけではないけど、ガス・バン・サントの映画は私の中で特別な位置にある。
単純に「好きな映画」は正直ないかもしれない。
でもやたらと「残る映画」が多い。
彼は彼にしか作り得ない映画を作る、といつも感心する。
「パラノイド・パーク」における時間軸のズラし方一つを取っても、とても興味深い。
一般的にはそのカット必要か?と思う様なカットが、この世界を作り上げる為には必要不可欠なものの様に思えて来る。
とにかく私にとっては唯一無二の不思議な監督です。



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posted by iruyak at 2008-05-10 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) |  ≫ は行

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